難しい相続手続きは、司法書士に遺産承継業務を依頼するという事もひとつの方法であると思います
遺産承継業務とは、司法書士法に基づいて、相続財産の管理・処分などを対応できる法律業務になりますが、相続人全員からこちらの業務を受託することによって、司法書士は相続人全員の代理人として、相続登記や預金解約等の相続手続きを代行し、遺産目録を作成したうえで、プラスの財産と一部の相続人が負担した経費などを差し引いた法定相続分（又は遺産分割により合意した割合）を精算一覧にまとめて、最終的に相続人の合意をもとに配分するお手伝いが可能です。
遺産承継業務の特徴
相続手続きの方針決めから進め方までアドバイス
相続手続きは、大きく分けて
【1】相続人調査（相続関係説明図作成）、
【2】相続財産調査、
【3】遺産分割（遺産分割協議書作成）
【4】各相続財産の名義変更・解約、
【5】遺産の分配、の五つに分かれます。
それだけでもやるべきことが沢山あるように思えますが実はもっと細かく検討していかなければ点も存在します。法定相続か遺産分割か、遺言検索を行うのか、遠方の不動産は誰が相続すべきか、検討すべきことは山のようにあり、これらを判断していくには相続に関する相当の経験と知識が必要です。司法書士が代理人となって、相続手続きの方針決めから進め方までアドバイスを受けながら進められるのが遺産承継業務の特徴です。
※相続税申告が必要と思われる場合は、提携する税理士を紹介いたします。
※相続人間に紛争が発生した場合は、当事務所では業務を継続できませんので、各相続人が弁護士に依頼する等して紛争を解決していただくことになります。
公平な第三者が介入
相続手続きを代表相続人が行うことは他の相続人にとって相続トラブルに巻き込まれるリスクがあります。司法書士が相続財産管理を行うことで相続人間での揉め事の発生を防止し、円滑・円満な相続手続きを実現することが可能です。相続を専門とする当事務所であれば今までに相続手続きを中心として数々のご相談や業務を受けていますので、今までの経験則や相続実務上の慣例等の知識を使い、先の見える相続手続きを行っていきます。不安なことやわからないことがあれば早期段階で解決方法を検討できます。
相続不動産がある場合の問題点
相続が発生した事例の中で多くの場合に相続財産の中に不動産が含まれている場合が多いです。遺産の中に不動産が含まれている場合には「法務局に対する手続き」が必要となってきます。単純に不動産の名義変更をすればいいと考えている方も沢山おられますが実際にやってみると登記手続きがどれだけ難解なのかがわかるかと思います。
これは一般の人が慣れない法務局に対して登記申請をしなければならず、この「登記申請」というものが相続人の負担となるのです。
当事務所にご依頼いただければ登記手続きを含めて手続きを行いますので、余計な心配をすることがなくなります。
遺産承継業務に関するよくあるご質問
- 遺産承継では事務負担の軽減とききましたが？
- 手続上の事務負担の軽減とは、相続が発生すると、葬儀の手配、親族への連絡、役所への届出と言った作業に忙殺されることになります。
しかし、それが終わっても相続の手続き自体は終わりではなく、次は財産に関する手続を行っていかなくてはなりません。金融機関や不動産がメインになると思いますが、これらの手続きはかなり煩雑で、かつ時間をられることも多いため、なかなか日常生活に戻るのに時間がかかると言えるでしょう。
また、こういったことは相続人全員で仕事を分担して行うというよりも、誰かが代表して行うことが多いように感じます。
遺産承継業務は相続人全員から委任を受ける必要はあるものの、委任さえ受けられればあとは当事務所でほとんどの手続を行うことが出来るので、かなりの事務的負担が軽減されると思います。これは遺産承継業務を依頼するおおきなメリットと言えるでしょう。 - 遺産承継業務で納得できる遺産分割ができますか？
- 専門家に依頼すればきっちりしてくれるから大丈夫だろうというニーズは多いです。
そして、この場合の「きっちり」というのは、「公正な」相続手続きという意味です。相続手続きは相続人のうちのいずれかが代表して行うことが多いため、その方が「自分に有利なように進めるのでは？」という疑念が発生することがあるようです。
手続を代表して行っている人からすれば「なんでこんなに大変なのにそんなこと言われないといけないんだ」それ以外の人からすれば「あの人に任せてるけど、大丈夫かな」こういった疑いをなくすために我々のような専門家に全て任せて、公平な手続を行い、その後の親族関係も良好に続くのであれば、これも大きなメリットだと思います。